未勝利クラス突破を期待していたセイタード。今回は調教過程もスムーズで調子の上がり目も見込め、当日のパドックでの気配も申し分なしと映っていた。愛馬の単勝、複勝馬券も購入し、高まる期待で胸いっぱいのままテレビの前でスタートを待つ。
ファンファーレからの各馬枠入りが進み、いざ発走かと見守っていたその瞬間にゲート内で暴れ出し、騎手を振り落として下を潜って出た馬が！ な…なんとセイタード⁈‼︎思わず我が目を疑うほどのアクシデント発生‼︎
係員が手早く馬具を外して馬体検査へ。落とされた永野Jは立って会話をしているものの、体の痛みを訴えているように見える。さして間をおかずにセイタードの故障発生による競争除外が発表され、永野Jは負傷のためその後の騎乗予定馬がすべて乗り替わりとなった。
クラブHPではレース後間もなく情報の臨時更新があった。幸いキ甲部打撲で現時点では大きな怪我には至らないとの事だが、繊細な競走馬のことであるから当面は目が離せないだろう。それよりも、前走時から装鞍所で暴れるようになったため装鞍が大変であったという事実が明かされ、今回も相当手こずっていたとの内容は大変ショックであった。その後のパドック、地下馬道、返し馬と終始うるささが目立っていたようでもある。永野Jの怪我の程度は不明だが、人に怪我を負わせるほどの暴れ方をするとなれば、今後の競走馬生命に影響しかねない重大問題であると思われる。
今回の事はきわめて残念なアクシデントではあるが、体勢立て直し云々以前に、まずは若きジョッキーの体の無事を心から祈りたい。
