競馬道

馬券や一口馬主ライフにまつわる独り言

【一口馬主道】セイタード復帰戦

あのゲート潜りからの再審査、さらに伊坂厩舎への転厩を経て、ようやく中山のダートコースに戻ってきたセイタード。新パートナーの菊沢一樹騎手を背に、3月20日第2Rの未勝利戦(D1200m)に挑みました。課題はとにかくテンションを上げすぎずに無事レースを走り切ることなので、中間の調教もウッドコースでの単走のみとやや緩め。今回の出走メンバーの成績を見るとやや低レベルのレースではあり、最終オッズで単勝3番人気に支持されてはいたものの高望みは出来ない立場です。パドックでは適度な気合いと落ち着きを見せていましたが、その後コースへ向かう途中では雰囲気が豹変して危険な場面もあったとのこと。まだまだ扱いには注意が必要なようです。それでもゲート入りはスムーズで、ゲート内で暴れることもなく好スタートを決めて先行し、上手くレースを進めることが出来ました。道中で外から他馬が上がってくるとフワリと気を抜く癖が以前からあるらしく、4角手前からジョッキーが激しく促していました。このままズルズルと位置を下げるのかと観念したほど手応えは悪く映りましたが、そこからなんとか粘りをみせ、6着入線(勝ち馬との着差0.6秒)という結果でした。権利確保には届かなかったものの、無事にコースを回って帰ってくることが第一の課題であった事と、一旦失速した割には直線で盛り返して勝負根性を見せた事を考えると今回はこの結果でよしとするべきでしょう。まだ馬体や気性面で幼さの残る馬なので、厩舎側は扱いが大変かと思います。しかし伊坂重信先生のツイートを拝見していると、管理馬に細心の注意と愛情を注がれていることがヒシヒシと伝わってきます。このまま大切に育てて頂いて、いつか天国の父タイムパラドックスに報告できるような良い結果を出せる事を心から期待しています。今後はガス抜きを兼ねて一旦外厩に短期滞在して調整し、馬具の検討なども慎重に行いながら、1回福島最終週あるいはその後の新潟開催を目指すことになりそうです。