【一口馬主道】アーテルナイトの闘いは続く
園田への移籍後も苦難の続く黒騎士・アーテルナイト。2月8日姫路競馬場のC3クラス(ダ1400m)で1番人気に応えて念願の初勝利を挙げてくれました。ここまでスタート難、道中の折り合い、仕掛けてからの鈍さなど様々な課題を少しずつクリアしてきた苦労人ならぬ苦労馬です。慎重派の飯田調教師は上記の対策だけでなく、出走レースを決める上で相手関係など吟味に吟味を重ねてくれているのがよくわかるだけに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。初勝利後の昇級初戦が2月28日に同じ距離で行われ、残念ながら2着と敗れてしまいました。しかし今回は圧倒的1番人気馬にまんまと逃げ切りを許したものの、番手から直線で僅差まで追い詰めるという見所のある競馬でした。名手・下原理騎手の手綱捌きも素晴らしかったと思います。早く3勝目を挙げて中央への復帰を果たしてくれる事を心から願っています。決してダートを得意としておらず、芝でこそ本領を発揮できる馬だと思いますが、不得手なダート競馬での修行は必ず今後の糧になるはず。いずれ中央の芝に戻っても活躍できる能力は持っていると信じています。
【一口馬主道】レアグリフォン号が未勝利脱出!
2月17日、小倉競馬場第3レース(3歳未勝利・ダ1000m)で3番人気のレアグリフォンが待望の初勝利を挙げました。ダート1200m戦を2戦していずれも4着。その後は1800mへの距離延長や芝1200mへの条件変更を試みるも二桁着順が続いていたので気を揉みましたが、この度の距離短縮が嵌りました。もともとスタートセンスの良さに加えて二の脚の速さ、豊かなスピードを活かして安定した先行力を見せていましたが、その一方で詰めの甘さがありました。しかし今回が初騎乗となる秋山稔樹騎手の手綱捌きは見事で、危なげもなく好タイムでの嬉しい初勝利を飾る事ができました。まだ成長途上でトモの甘さを指摘されている子なので、体がしっかりとしてくれば少々の距離延長や芝コースへの適応も見込めるかもしれません。この時期での勝ち上がりは今後の大きな可能性を夢見させてくれるものです。初入厩以来、稲垣幸雄調教師はとても信頼できる先生だと思っていますし、秋山稔樹騎手ともども心より感謝しています。ちなみに私のノルマンディーでの出資馬で勝利したのは、未勝利クラスを勝ち上がれないまま格上挑戦から1勝クラスを2勝したヴェルミセルのみ。なので今回は通算3勝目が初めての未勝利戦勝ちという珍しい経験になりました。
【一口馬主道】22年産馬で5頭目の出資確定
22年産はおとなしく2-3頭の出資で細々と繋ごうと企んでいましたが、4頭目のポップシンガー22に続いて5頭目の出資が確定しました。今回出資を決めたのは二次一般募集のエリーフェアリー22(中川公成厩舎 父ゴールドアクター 母父アルデバランⅡ)。ミッキーロケット産駒のルトルヴェール22、ノヴェリスト産駒のスピリテッドエアー22との3頭で悩みましたが、牝馬ながら480kgという立派な馬体に恵まれつつも愛らしいルックスと、地味目ながら堅実な厩舎、その中川師が手掛けたゴールドアクターの子と言う渋い血統に惚れ込みました。巷では右前脚の曲がりが気になるとの声が多いようであり、まだ口数にも余裕のあるところ、もう少し様子見をしてから決めたかったのですが、どうしても応募したい馬名を思いついてしまった事もあり、またもや衝動的な出資決定となってしまいました。調教の様子を見る限り前進気勢もあって動きはなかなか良さげですから期待感は大きいですね。いずれにせよ成長には時間のかかる子だと思うので、トラブルなくじっくりと育てていただきたいですね。
【一口馬主道】ヴェルミセルが2勝目!
未勝利クラスからの格上挑戦で見事に初勝利を飾ったヴェルミセルですが、この度2月3日の小倉開催で2勝目を挙げてくれました。初勝利と同じ芝2600mの条件で、鞍上は若大将・佐々木大輔騎手。すでに1勝クラスを勝っているにも関わらずそのままクラス据え置きでのレースですから今回は大きな期待をかけていましたが、単勝は3番人気の支持に留まりました。前回の勝利は斤量が51kgと好条件に恵まれた事もあり、またその後の特別戦では7着と敗れているので無理もないかもしれません。いざレースでは最内1番枠から好スタートを決め、そのまま内で落ち着いて経済コースを通りながらレースを運ぶ事が出来ました。最後の直線では好位から一気に脚を伸ばして、終わってみれば上がり3F最速の脚を使って3馬身差の完勝といったレースでした。これまでの、後方から進めて外から一気に捲りを打つ乗り方とは全く違う安定したレース振りで、本当に成長したんだなと感じさせてくれました。今後はいよいよ2勝クラスへの昇級となりますが、この内容ならばと陣営の手応えもあるようです。次走は早くも3月16日の阪神・淡路特別(芝2600m・ハンデ)に武豊騎手で臨むことに決まっているようです。今好調の波に乗るレジェンドに3戦振りに手が戻り、どのようなレースを見せてくれるのか本当に楽しみでなりません。
【一口馬主道】2022年産通常募集追加
先日の一次先行募集では幸運にも抽選で4頭中3頭が当選しました。しかし、その後の通常募集に残った子を眺めていると、飛ぶように売れてあっという間に減っていく口数…。ノルマンディー恐るべし。ノーザンF天下のこの時代に、何が彼らをここまで駆り立てるのだろうか。と言っている私も、つい誘惑に負けてポチッと1頭追加してしまいました。
【ポップシンガーの22】牝 父アジアエクスプレス 母父スマートファルコン測尺時の馬体重は414kgと小さく、最初のチェックで候補から落としていましたが、その後の近況では427kgまで増やしています。それでも数字は全然物足りないですし、まだまだ様子見してから決めたかったところですが…あっという間に満口が近くなってしまったため慌てて出資を決めてしまいました。血統はなかなか渋いですが、小柄ながらも首、胸前、トモなど体つきはなかなか良いと思います。顔も可愛いのですが、見学ツアーでは人懐っこさを見せていたようです。また一口24,000円という金額も十分な魅力です。しかし出資に踏み切った決定的な理由は預託予定となっている伊坂重信厩舎です。ノルマンディーで初の出資馬となったセイタードが転厩で本当にお世話になった厩舎で、いつか出資ができる機会があったら是非にと希望していました。間違いなく活躍の舞台はダートになると思うので、まずは少しでも大きく成長してもらって、丈夫で末長く活躍して欲しいものです。
【一口馬主道】22年産一次先行募集が確定!
ノルマンディー入会以来、4世代目となる22年産競走馬の一次先行募集の結果が確定しました。昨年は7頭中5頭が当選したのは良いものの、その結果想定外に出資馬の頭数が増えてしまったこともあり、今年は何頭に申し込んだものか非常に頭を悩ませました。例年は岡田牧雄氏のコメントを含め、入手できる限りのあらゆる情報を吟味して全馬の評価を行っていましたが、今回は全くスタイルを変えることに。今回のルールとして、まずは以下の条件に当てはまる場合は出資しない事を決めてみました。
5月生まれ
馬体重(測尺時)420kg以下、500kg以上
自分の中でのNG厩舎
一口出資額が6万円超
ご覧のとおり、この条件に当たるからといって将来走らない根拠にはならない条件ばかりだと我ながら思いますが、あまりイレ込んでまた多頭数申し込みに走らないための苦肉の策でした。絞り込んだあとは自分なりに動画で馬体と歩様を確認し、牡牝2頭ずつの合計4頭を選んで申し込み。中間発表では抽選が多くなりそうだったため、全外れも覚悟する状況ではありましたが、母馬優先もなく無謀にも指名したデスティニーソングの22だけが外れ、以下3頭の出資が確定しました。新規出資が確定したのは以下のとおり。
【シンコーメグチャンの22】父スクリーンヒーロー 母父エンパイアメーカー敢えて情報を入れないようにしていましたが、ツアーに参加された方の間では気性難が言われていたようです。ただ、スクリーンヒーローの子は以前から気になっていたので出資が叶ってとても嬉しく思っています。立派な馬体をしていると思います。
【ボーナスチャンスの22】父ロゴタイプ 母父エンパイアメーカー現役時に大好きだったローエングリン直子のロゴタイプ産駒。完全にダート路線期待です。ここからの成長に期待しています。
【ショーエクセレントの22】父カレンブラックヒル 母父ワイルドラッシュトモや胸前の張りがあってとても良い馬体に見えました。こちらもダート路線は確定的でしょう。末長い活躍を期待しています。
今回はすべての子がダート向きの印象です。私が馬体を見て決めるとどうしてもダート馬に寄ってしまう傾向がありますが、ノルマンディーにおいては間違った選択ではないと信じたいと思います。
【一口馬主道】記念すべき1勝
11月5日 福島競馬場 第7レース(1勝クラス 芝2600m)において、ヴェルミセル号(牝3歳)が小生のノルマンディー入会以来の出資馬としての初勝利を飾ってくれました。鞍上は成長著しい永島まなみ騎手。立ち遅れ気味のスタートから慌てずに運び、3角から捲り気味に仕掛けて直線入り口で先頭に立つとそのまま押し切っての勝利でした。頑張ったヴェルミセルの能力あってこそではありますが、見習い女性騎手としての51kgという斤量も効いたとは言え、未勝利の立場で挑戦した格上1勝クラスの条件で本当に素晴らしいエスコートをしてくれたと思います。未勝利戦勝ち上がりが叶わなくとも中央に在籍したままでの格上挑戦を選択してくれたクラブと厩舎の好判断。5戦連続で手綱を取り、ヴェルミセルに競馬を教え込んでくれたばかりでなく、距離延長や格上挑戦について進言してくれていた武豊騎手。その武豊騎手の騎乗をずっと手配して下さった吉村先生。すべてが絡み合って生まれたこの1勝は生涯忘れられないものになりそうです。同クラス、同コースで11月19日の続戦が決まっていますが、消耗の激しい長距離戦なので、とにかく怪我や事故なく無事に走り切ってくれる事を祈ります。